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【数量は多】前穂高岳東壁遭難 63年目の検証ナイロンザイル事件の光と影 / 湯浅美仁人文

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商品の詳細

#二千二十二一一【ナイロンザイル事件とは】1955年に日本の登山者が、東洋レーヨンのナイロン糸を東京製綱（現在の東京製綱繊維ロープ)で加工した、ナイロン製のクライミングロープを原因として死亡した事件。また、それに端を発した日本の登山界での騒動である。ナイロン製ロープは出回り始めたばかりで登山クラブ「三重県岩稜会」に所属する石原國利、若山五朗と沢田栄介の3人が北アルプス前穂高岳東壁を登攀中、若山が50 cmほど滑落した際、頭上の岩にかけた新品の直径8 mmナイロンザイルがショックもなく破断、若山は墜死した。岩稜会がナイロン製ロープを使ったのは初めてで、切れた三本撚り直径8 mmのナイロン製ロープは、東洋レーヨン製のナイロン糸を東京製網（東京製網繊維ロープ)で加工したもの。パーティが下山してみると、1954にも近くの明神岳東壁で東雲山渓会パーティが「確保者にほとんど墜落の衝撃が伝わらなかった」など類似点が多い事故があったと聞き、関係者はロープの強度に疑問を持った。さらに翌1月3日には同じ前穂高岳で大阪市立大学山岳部パーティが使った直径11 mmのナイロン製ロープが破断する事故があった。この破断に端を発した問題は「ナイロンザイル事件」と呼ばれる社会問題に発展し、作家の井上靖が朝日新聞に連載した小説『氷壁』の素材としてこの事件の初期段階を書いた。これは上高地や、上高地・梓川上流にある徳沢に多くの人が訪れ。ロープメーカーの東京製綱は、大阪大学工学部教授で日本山岳会関西支部長の篠田軍治の指導により、1955、東京製綱蒲郡工場において、山岳関係者・新聞記者らの集まった中で公開実験をした。公開実験前、篠田はロープの原糸メーカーの研究室での実験で、直径8 mmナイロン製ロープが直径12 mmのマニラアサ製ロープに比して鋭角の岩角では20分の1の強さしかないというデータを得て、石岡にも「ナイロンザイルは岩角で切断する。公開実験の際に、参観者には知らせずに90度。この公開実験以後「岩稜会は自分たちのミスをナイロンザイルのせいにした」という記事が山岳雑誌・化学学会誌で報じられた。 #山岳 #ナイロンザイル #そるてぃ書店 #事故 #青の本棚 #登山 #スポーツの本 #危機管理

カテゴリー:	本・雑誌・漫画>>>本>>>人文
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