流行 M4197●江戸明治和本等＞〈身上組建〉富貴の地基 A：早印 落丁 壮健翁 教訓 その他

●江戸明治和本●〈身上組建〉富貴の地基 A：早印・2丁落丁 壮健翁 教訓\r【判型】半紙本1冊。縦226粍。\r【作者】壮健翁作・序。\r【年代等】安永2年10月自序。安永3年1月刊。［大阪］渋川久蔵ほか板。\r【備考】分類「教訓」。『〈身上組建〉富貴の地基』は、主に商人・職人について処世の要訣を示したもので、商人出世の仕法として得意先を大切にすべきことを説き、江戸本町呉服屋某の事を挙げ、商人不出世の基として惣右衛門と称する者の奇計よく一朝にして大利を博すも、驕慢ついに身を過ちて零落した事例を記し、あるいは、泉州堺辺の行商人喜右衛門の事を述べて行商人の心得を説き、職人の放蕩を戒め、貧乏人を諭して知足の理を教え、白粉屋此兵衛の失敗を述べ、主人と店員との関係や育児の心得、少年の指導などを説く。実例を引き、記述も詳密に渉り、当時の商人・職人社会の実像を察するうえでの好資料といえよう。まず、序文で「貨殖を思ふものは、先、倹約の道と過活の做様（シヨウ）と工夫の上に有べけれ。その工夫によりて、出身（リッシン）したる人々の行跡一、二を撰みあげ、富貴の地基（ジガタメ）と題す」と述べ、さらに、本書を読んだ後に、壮健翁の先行著作『分限玉の礎』を熟読すれば、城外民（ジョウカノモノ）が立身出世する土台になるであろうと両書の一読を勧める。そして本文冒頭の「商人の主意（ココロイレ）」で、「商賈（アキナイ）の道」のあらまし、商人の基本的な心得である「物事叮嚀」「愛敬・柔和」「義理」などを諭す。以下、「同身上組建の意入（ココロイレ）」「同出世の做様（シヨウ）」「同組建のヶ条」「同不出世の商人」「荷担商の意入」「同組建のヶ条」「職人の主意」「同意入のヶ条」「貧乏人の意入」「同意入のヶ条」「中分以下人の主意、并職商人何某が事」「同ヶ条」「中分以上の主意、并番頭主人心々有弁」「子の育様善悪の主意」「同ヶ条」「少年（ワカイモノ）の主意」「同ヶ条」の18項に分けて記す。\r★原装・題簽付・状態概ね良好。本文第27・54丁の2丁落丁。稀書（全国に所蔵数カ所（国文学研究資料館DB））。【参考価格（初出品時の相場）：日本の古本屋で、虫損本が、8,000円】。\r◎この商品はメルカリ「和本倶楽部」と個人HP「往来物倶楽部」のみで販売しているものです。それ以外のショップは全て詐欺です。ご注意ください。

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