経典ブランド 空波　整備動作品　タイマーのみ不作動　ナショナルクーガ112 ラジオ・コンポ

アーミーグリーンのナショナルのクーガ7はラジオ好きならば一度は手にしたいと思う傑作です。ゴツくヘビーデューティーそのもの外観、ホップアップ旋回式のAMアンテナ、2.2Wの大出力、という当時のラジオの常識を破るデザインと機能で発売され、一躍ヒット作となりました。この112はその翌年位に発売されたかと思います。7とはボディサイズは略同じですが、アルミを前面に貼っており、シルバーとブラックで都会的な感じになって居ます。BCLブームには合わせた7とは異なり、当時なぜかオーディオマニアの間で一瞬流行ったアナログTVの音声が聞けるAM、FM、TVの3バンド。ホップアップアンテナ、円形のダイヤルスケールは同じで、タイマー、チューニングメーター、ダイヤルライトの位置も同じ感じです。確か出力は7より多少少なめで1.8W位だったかと思いますが、記憶が曖昧です。発売当時は単なるギミックだろうとたかを括っていたホップアップアンテナですが、どうしてどうして、効果は侮れません。本体の方向を変えずに狙った局を選局するには絶大な威力を発揮します。加えてクーガシリーズはすべてφ12X180mm位の最大級のフェライトアンテナが奢られているので、AMの感度は現在でもトップクラスでしょう。音も小生が高く評価するワールドボーイTXと同じ(様に見える)10cmのアルニコ磁気回路のものを使っており、7同様腰の据わった良い音です。アナログTVは聞けませんが、FMはTV1〜3チャンネルを捉える為にワイドバンドになっており、お陰でFM補完放送が聴けます。AM放送は28年には北海道の一部と秋田県を除いて終了となり、殆どがワイドバンドの周波数のFMに移行するか閉局となるでしょうから、AMファンにとってはこのモデルが強い味方になる筈です。この個体は酷いタバコのヤニに悩まされました。全面ヤニでベトついた感じだったので換気扇洗剤で丹念に拭き取って居ます。これと同じ様なヤニが前オーナー様の肺と部屋にこびり付いている様は余り想像したく無いですね。換気扇洗剤を吹き付けて30分程置いておくとヤニが浮いてくるので柔らかい紙と布で拭き取ります。驚く程落ちます。人の体もこの様にクリーニングできれば良いのですが。表題通りタイマーのみ不作動ですが、他の動作、音は良好です。電池はお付けします。

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